こども食堂は、貧困などのさまざまな理由によりお腹を空かせたこども達に、食事を無償もしくは低料金で提供している団体・活動です。また、人々が集まる食堂という形にすることで、孤食の解消、食育の場、こどもと大人の地域交流の場としても活用されています。
こども食堂では、寄付などによって集められた食材や寄付金で購入した食材を運営者やスタッフが調理した食事が提供されています。
「こども食堂」の始まり
こども食堂は、2012年に東京都大田区の八百屋の店主が、貧困などのさまざまな理由により、朝ごはんや晩ごはんを当たり前に食べられていないこどもが増加しているということを知り、店舗の一角にこども食堂を作ったのが始まりと言われています。
その活動を知ったこども支援団体が活動内容に取り入れ、全国にこども食堂が広がっていきました。なお、2019年には3700以上のこども食堂が活動を行っているようです。
「こども食堂」によるメリット
食事の支援
貧困などのさまざまな理由により、満足に食事ができないこどもに手作りで温かい食事を無償もしくは低料金で提供することができます。こどもが満足に食事ができることで、こともの発育阻害や栄養不良が解消されます。
孤食の解消
学校から帰ってきたこどもが家で1人きりで食事をする孤食を解消することができます。孤食が解消されることで、こどもは食事を楽しい時間として過ごせるようになります。
食育
こども食堂で出会うさまざまな人と食事を共にすることで、食事中のマナーや食材の知識を学ぶことができます。
こどもと大人の地域交流
こども食堂で出会うさまざまな人と交流することで、地域との交流が生まれ、こどもだけでなくこどもの親同士の交流が生まれることにより、地域での助け合いが可能になります。
サステナブル(持続可能)な社会の実現
こども食堂の活動により、以下のSDGs(持続可能な開発目標)の達成が見込まれます。
2.1 | 2030年までに、飢餓を撲滅し、全ての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。 |
2.2 | 5歳未満の子供の発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。 |
「こども食堂」団体・活動一覧
全国の「こども食堂」団体・活動のサイトをまとめました。こども食堂をお探しの方はご覧ください。